2015年8月13日木曜日

MRワゴンのドアロックモータを修理(取替え)する

いつからか、助手席側のドアロックモータが不調。運転席は無問題なので、普段使いは問題ない。

とはいうものの、助手席側を手動でロック開閉をするのも不便。一番問題なのは、ロックし忘れて助手席側だけロックが解除されていること。そんなこんなで修理をすることにした。

グーグル先生に聞いてみると、ブラシの汚れによる接触不良が動作不良につながることが多いらしい。分解清掃を念頭に予備のモータも手配→到着後に作業を進めることにした。

結論から書いちゃうけど、モータの分解清掃をするよりモータを入手して交換する方が確実かつ楽チンです。(あくまでも自分の場合ですが...)

1.内張を剥がす
 アームレスト部分とドアオープナー部分のネジ 2個を外せばok。ドアオープナーは車体前方にずらしてあげれば外れます。ドア内張ビニールは適当に剥がしてください。今回は初めてだったので、全部剥がしてみました。暑いので、ブチルゴムが服や体に付かないように。ベトベトします。

2.リンケージロックを外す
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ドアロックキーとドアノブにはまっているリンケージを外します。写真の茶と青のプラスチックのパーツです。

  1. 自分はここで悩みました。分かってしまえば簡単なのですが、最初どうやって外したらいいか分かりませんでした。
  2. ドアオープナーも最終的には外すので、こちらをよく見てリンケージロックの外し方を熟考。
    リンケージを押さえ、リンケージロックを押し出すように動かすと外すことができます。

 

 

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3.ドアから外す
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ドア側面はT30のトルクスが3個、内張内が10mmのナットで止まっています。サービルホールから、適当に取り出してください。

取付は逆手順で行いますが、パーツの位置関係を間違えないよう、デジカメで複数の角度から撮っておくと後々楽だと思います。

 

 

4.殻割りをする
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黒いドアロックモータが収まっているパーツを取り外し、溝にマイナスドライバーを差し込み殻割りをします。

密閉されているので、綺麗に剥がすのは難しいですが、なるべく丁寧に。

 

 

5.モータを分解し、清掃する(交換の人は6.へスキップ)
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 ここが一番難関。自分の場合は労多くして功少なしでしたよ。

ブラシ部分は本体を 2カ所爪で固定されているのですが、この爪を起こすのが骨。細めのマイナスドライバーでこじりあげようとするが、結構堅くて挫折。滑って指をけがする人がいるのも納得。

ではどうしたかというと、爪が固定されているブラシのプラ部分を千枚通しで少しずつ削る。ラジオペンチが入る隙間が空くまで繰り返し、何とか爪を起こすことに成功。

パーツクリーナーで綺麗にし、仮組みして動作確認するもうんともすんとも言わない。無駄な時間を過ごしてしまいましたが、経験値は上がったのでよしとしよう。(何の経験値だ?!)

6.モータを交換する
DSC04779特に難しいところはないです。ウォームギアも簡単に外せますし。車種によってウォームギアがはめ殺しになっていて、シャフトから外すのが困難なものあるようですが、MRワゴンの場合は単に差し込んであるだけですので。

しいて気をつけるとすれば、交換用のモータのシャフトが半月(D型)の形状になっていることぐらいですかね。右が交換用の新しいモータ、完全密閉ではなく切り欠きがあるのはなんだろう? 写真には写っていませんが、旧モータに貼ってあった防振ゴム(?)を貼り付けちゃうと、切り欠き部が塞がっちゃうんですけどね。

あと、ブラシのプラ部分も若干形状が違いますが、取付で特に問題となる点はありませんでした。

仮組みして確認したところ、今回は正常に動作しました。一応、テスターで電圧がかかることは確認していたのですが、デジタルテスターだと数値が変化したのはわかるのですが、何ボルトかはわからず動かなかったらどうしようと思っていました。

7.殻割りした部分を元に戻す
DSC04780元々密閉されているパーツですので、完全には元に戻りません。瞬間接着剤で貼り付けることも考えましたが、おそらく無理と判断。ピタッと合う前に固まってしまいそう。

都合の良いことに、使われていない穴を利用し、結束バンドで留めることにしました。そのままでは穴に結束バンドが入らないので、プラスドライバーを使って穴を揉み結束バンドが通るようにします。

結束バンドではなく、太目の針金を利用し、捻りあげたほうがガタツキなく固定できそうですが、今回は疲れもあり結束バンド固定でお茶を濁すことにしちゃいました。結束バンドも100均の園芸用を流用なんで、もしかしたら長持ちしないかも。

そのままでは接合部から水が入る可能性がありますので、ホットグルーで周囲を塞いであげるとモアベター(死後)かもしれません。元に戻してから気がついたので、やり直す気力が沸きませんでした...

今後、結束バンドが外れたらホットグルー&針金で固定することにします。

8.逆の手順で組み上げる
 外した順序の逆で組み上げて完成です。

モータはヤフオクで780円(送料込み900円)で入手。作業時間は60~90分位。今後、他のドア・リアハッチのモータが駄目になっても同様の方法で直すことにします。
トルクスレンチT30は持っている人は少ないと思うので、事前に用意しておくこと。後は普通にある工具で作業可能。

満足度:★★★★★
難易度:★★★☆☆

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